• 今月のタイムス特集②

2021年12月号特集② 「おうちミュージアム」紹介

 新型コロナウイルスの影響により家で過ごす時間が長くなっている今、家庭で楽しめるサービスが増えています。全国の博物館や美術館も、自宅にいながらにして取り組める様々なコンテンツをインターネット上で公開しています。

 今回紹介する「おうちミュージアム」では、こうした全国のミュージアムの取り組みがまとめられています。工作やクイズ、動画配信などの豊富なコンテンツを楽しんで、充実したおうち時間を過ごしましょう!

「おうちミュージアム」って?

臨時休館と学校休校をきっかけに

 2020年3月、新型コロナウイルス対策のため、全国の小中学校・高校が長期休校となり、同じ頃から博物館なども臨時休館となりました。その状況の中で生まれた「おうちミュージアム」は、自宅で長い時間を過ごす子どもたちのために、ミュージアムをおうちで楽しめるアイデアをオンラインで提供しようという取り組みです。北海道博物館が「いくつかのミュージアムがまとまって発信することで、より多くの人へ活動を届けたい」という思いから、「おうちミュージアム」という名前をつけて全国のミュージアムに呼びかけました。
 今では、博物館や美術館をはじめ、科学館や自然・生物系のセンターなど、全国44都道府県にある幅広い分野の施設が約240も参加しています(2021年10月1日現在)。北海道博物館のウェブサイト内にある「おうちミュージアム」のページでは、参加しているミュージアムが一覧で見られるようになっており、リンクからそれぞれのミュージアムに行くことができます。どのミュージアムもこれまでの活動をもとに工夫を凝らしたコンテンツを公開しています。いろいろ巡って、ミュージアムごとの特色を楽しみましょう!

北海道博物館「おうちミュージアム」
https://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/ouchi-museum/

参加ミュージアム一覧
https://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/ouchi-museum-list/

▲北海道博物館の「ならべて楽しもう アイヌ語ブロック」は、組み立てたブロックを並べてアイヌ語の文を作って遊べます。

 

北海道博物館
北海道札幌市厚別区厚別町小野幌53-2 TEL:011-898-0466
https://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/

家でもチャレンジ!!わくわくワーク

 川口市立科学館では、「わくわくワーク」コーナーで、身近な材料で作れるおもちゃとそのしくみを紹介しています。また、家庭で簡単な実験ができる「サイエンスショー」や「ミニ実験ショー」コーナーもあります。その他、「インストラクター豆知識」「天文情報」などの解説コーナーもあり、様々な方法で科学について学べます。
http://www.kawaguchi.science.museum/kwg/gakushushien2020.html

▲「ストロー空気でっぽう」に必要なのはストロー、わりばし、水、ティッシュペーパー、はさみだけ。作り方や遊び方のコツがわかりやすく説明されています。

 

川口市立科学館
埼玉県川口市上青木3-12-18(SKIPシティ内) TEL:048-262-8431
http://www.kawaguchi.science.museum/

どこでもTAROアトリエ

 川崎市岡本太郎美術館では、芸術家・岡本太郎の作品を自宅でも楽しめるコンテンツが公開されています。下絵を印刷して使う塗り絵や切り絵、ビーズで作る顔や紙粘土で作るミニチュア椅子といった豊富なコンテンツがあり、「太陽の塔」などの代表的な作品がモチーフとなっています。岡本太郎の世界を体感してみましょう!
https://www.taromuseum.jp/taroatelier.html

▲「TARO 切り絵」は、ダウンロードした下絵に合わせて好きな紙を切って、台紙に貼れば完成です。

 

川崎市岡本太郎美術館
神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5 TEL:044-900-9898
https://www.taromuseum.jp/

地質博士にチャレンジ!

 地質標本館では、地質についての4択クイズや○×クイズに挑戦できます。他にも画像パズルやクロスワードパズルなど、遊びながら地質のことを学べるコンテンツが数多く用意されていて、中でも一番人気があるのは鉱物写真を使った神経衰弱ゲームだそうです。地球の歴史やダイナミックな活動の様子を伝えるストーリー漫画も読んでみましょう。
https://www.gsj.jp/Muse/ouchi.html

▲4択クイズは全10問。化石の画像を見て、正しい名前を選びます。

▲人気の神経衰弱(左)や、パーツを入れ替えて正しい画像を作るパズル(右)が楽しめます。

 

地質標本館
茨城県つくば市東1-1-1 TEL:029-861-3750
https://www.gsj.jp/Muse/

切手雑学クイズ

 切手の博物館では、切手に関する様々なクイズに挑戦できます。日本編が3つ、外国編と自由研究編が1つずつ公開されています。実際に発行された切手の絵柄や文字などを手がかりにしながらクイズに答えましょう。また、どの列を足しても15になるように1円~9円の切手を置く「切手で作る魔方陣」など、古切手で遊べるキットを取り寄せることもできます。
https://kitte-museum.jp/koukyu/ouchimuseum/

▲「切手雑学クイズ【日本編】その2」。各時代を代表するものが描がかれた切手を時代順に正しく並べて、日本の歴史を復習しましょう。

▲「切手で作る魔方陣」(上)と「切手はり絵キット」(下)。切手の博物館宛てに、希望のキットを書いた紙と、84円切手を貼った返信用封筒を送ると返送してもらえます。

 

切手の博物館
東京都豊島区目白1-4-23 TEL:03-5951-3331
https://kitte-museum.jp/

動画で学ぼう!

 最も多いのが、写真や文章、動画を用いて代表的な展示品などをわかりやすく解説、紹介してくれる館です。興味のあることを詳しく学んだり、新しいことを知ったりしましょう。

伊達武将隊と行く!はっけん!仙台市博物館

 仙台市博物館では、仙台市と宮城県をPRするために結成された伊達武将隊とのコラボ動画が配信されています。伊達武将隊が仙台市博物館で発見する数々の資料について、学芸員が解説を交えて紹介してくれます。動画を見て、伊達武将隊と一緒に伊達政宗や仙台藩の歴史を楽しく学びましょう!
https://www.city.sendai.jp/museum/tenji/ouchitenrankai_1.html

▲「高札場を考察?!」「政宗公の具足体験!」の2つの動画を視聴できます。伊達武将隊が、高札場(法令などを書いた板を掲示する場所)の考察や、具足(鎧や兜)の着付けに挑戦します。

おうちで楽しむ展覧会―重要文化財指定記念「伊達家文書と藩主の印章」のページでは、以前の特集展示の一部が写真と解説文で紹介されています。

 

仙台市博物館
宮城県仙台市青葉区川内26 TEL:022-225-3074
https://www.city.sendai.jp/museum/
※大規模改修工事のため2021年10月1日から2024年3月31日(予定)まで休館。

ウチナー民話のへや

 沖縄県立博物館・美術館(おきみゅー)では、沖縄各地で収録された伝承話がアニメ動画で配信されています。動画の再生パターンは4種類(話者の語り、方言、共通語、音声記号)。同じ民話を“しまくとぅば”(沖縄の島々で伝えられてきた琉球方言)や共通語といった違った語り口で楽しむことができます。
https://okimu.jp/museum/minwa/

▲地域やタイトル、民話の種類などから見たい動画を探せます。

▲「十二支由来」の方言バージョン。語りに合わせて方言と共通語が表示されるので、言葉の意味を照らし合わせながら聞けます。

 

沖縄県立博物館・美術館
沖縄県那覇市おもろまち3-1-1 TEL:098-941-8200
https://okimu.jp

作って遊ぼう!

 塗り絵や切り絵、ペーパークラフトを楽しめる下絵や型紙を配布していたり、身近にある材料で作れるおもちゃを紹介していたりする館が多いです。作って遊び、楽しみながら学びましょう。

クイズに挑戦!

 展示品などについてのクイズやパズルに挑戦できる館もたくさんあります。サイト内からヒントを探したり、自分で調べてみたりしながら解いていき、様々な知識を身につけましょう。

【番外編】アプリで鑑賞!

 おうちミュージアム以外にも、芸術作品を手軽に鑑賞できるようなウェブサイトやアプリが多くあります。それらの中から特におすすめの無料アプリを2つ紹介します。バーチャルミュージアムを堪能しましょう。

e国宝

 国立文化財機構の4つの国立博物館(東京国立博物館、京都国立博物館、 奈良国立博物館、九州国立博物館)と研究所(奈良文化財研究所)が所蔵する国宝・重要文化財を鑑賞できます。詳しい解説もついており、縄文時代の土偶から近代の油彩画まで、幅広い分野の優れた文化財を新しいかたちで楽しめますよ!
https://emuseum.nich.go.jp/

▲収蔵数は約1000点。12のジャンルに分類されており、ジャンル別や作品名で検索できます。

▲人物の表情まではっきりわかるほど拡大できます。仏像の裏側など普段は隠れている部分も見ることができます。

Google Arts & Culture

 世界80か国、2000を超える美術館や博物館などが収蔵している3万点以上の芸術作品や文化遺産を鑑賞できます。作品ごとの鑑賞はもちろん、色や素材から作品を探したり、ストリートビューを用いて世界各国の美術館を訪れたり、アートに関するゲームを楽しんだり、様々な機能が満載です。世界中のアートを巡る旅に出かけましょう!
https://artsandculture.google.com/

英語のアプリですが、翻訳機能がついています。

▲大英博物館のストリートビュー。360度回転できます。

▲名画の塗り絵やパズルが楽しめます。