関塾が発行する親子で楽しむ教育情報誌、関塾タイムス

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2018年9月号 特集②

中世の人物がダントツで人気のようですね。やはり「あの人」の知名度が飛びぬけているからでしょうか。近代が健闘しているのは、大河ドラマが影響しているようです。近代は入試で必ずといっていいほど出てきますので、時間を見つけて教科書にざっと目を通しておくといいですよ!

圧倒的に男性多数という結果に。歴史が舞台となると、ほとんどが男性に関する記録なので仕方ないのかもしれません。また、歴史に名を残した人物だからこそ、「かっこいい!」面に目がいくのでしょう。そんな中で、どのような女性たちが「イチ推し」されたのか、気になりますね。

古代 邪馬台国の女王・卑弥呼は美人だった? かわいかった?

古代は卑弥呼が大人気!

アンケートでは、古代の人物をあげてくれた関塾生の実に6割が、邪馬台国の女王・卑弥呼が好きという結果になりました。
理由を見てみると、「国をつくったのがすごいから(長野県Dr.関塾駒ヶ根中央校repipiさん)」「邪馬台国を支配するのがすごいと思ったから(兵庫県Dr.関塾加佐校もっちかんさん)」という回答がありました。男王が治める世では争いが絶えなかったことから、皆で一人の女王を共立し、邪馬台国が誕生したとされています。卑弥呼が30余りの小さな国々を従えていたことは教科書にも書かれていますね。彼女は呪術(正しくは「鬼道」)を使い、人々の心をよくつかんでいたようです。統率力はばつぐんだったのでしょう。
ところで、卑弥呼の容姿について「美人」「かわいい」などの意見もありましたが、卑弥呼の本当の顔はもちろんわかっていません。『魏志倭人伝』によると、卑弥呼が女王になった時には既に高齢だったそうです。また、険しい柵を設け、たくさんの兵士たちに見張りをさせ、めったに人には会わなかったとか。本当は、どんな顔をしていたのでしょうね?

強大な相手に堂々と振る舞う

古代には、まだまだ魅力的な人物がたくさんいます。「小野妹子に渡した手紙で中国に対等なつきあいを求めるという強気な姿勢がいい(長野県Dr.関塾長野大通り校J・Iさん)」という理由であげてくれたのは、聖徳太子。強気な姿勢というのは、もちろんあの「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す」という国書を遣隋使・小野妹子に持たせたことを指しているのでしょう。強大な相手でも堂々と振る舞うところが、かっこいいですね。この国書を考えたのが聖徳太子であるという確証はありません。しかし、一般的には、遣隋使を含めた外交部分を一手に担っていたのは聖徳太子だと考えられています。

悪人?蘇我入鹿

古代において一大勢力を築いた、蘇我馬子・蝦夷・入鹿の3代。今回も「蘇我入鹿を倒したから(神奈川県Dr.関塾善行駅前校田島愛里さん)」という理由で中大兄皇子を推す声があったように、ドラマや漫画などでは悪役として描かれることが圧倒的に多い一族です。
しかし、最近の研究から、蘇我氏の違った一面もわかってきました。どうやら大化の改新の方針を記した「改新の詔」は、奈良時代になって大幅に書き換えられたようです。645年に起こった乙巳の変は、蘇我氏の専横を断ち切るためのものではなかったようだ、という説も出てきました。蘇我入鹿がまるで天皇のように振る舞ったという話も、発掘調査が進むにつれて揺らいでいるようです。入鹿は軍備を整え、唐の侵略の脅威から天皇を護りながら、外交努力によってその脅威を取り除こうとしていたとも考えられています。

中世 生き様がとにかくかっこいい!織田信長の人気は揺るがず!

みんな大好き、織田信長

戦国大名・織田信長の人気は絶大です。「生き様がとにかくカッコイイ(埼玉県Dr.関塾八潮松之木校 はーるなさん)」「カリスマ性がある(大阪府 堀江進学学院 A・Dさん)」、「小さな領地から、あれだけ拡大できたのがすごい!(東京都Dr.関塾新川1丁目校下村時也さん)」など、羨望の眼差しを一身に受ける信長。なぜこれほどまでに人気があるのでしょうか。それは信長が、ただ強いだけでなく、優れた政治家であり、戦略家でもあったからでしょう。市場の税を免除した楽市・楽座の政策は、城下の商工業を大いに発展させましたね。また、「鉄砲の使い方など、前代未聞(大阪府Dr.関塾松ヶ枝紅梅校 K・Tさん)」と書いてくれた通り、鉄砲を有効に使った戦法で、長篠の戦いに勝利したことでも知られています。
信長の家臣たちの人気も高く、豊臣秀吉をあげてくれた関塾生もたくさんいました。中には「強い。とにかく強いから森三左衛門可成(東京都Dr.関塾狛江ハイタウン校スカーレットさん)」という歴史通も。森可成は織田家中でもとりわけ武勇に優れ、「攻めの三左」の異名をとったほどの人物です。槍の名手として知られています。信長家臣団は、キャラクターが立っている人物が集まっていそうですね!

平安時代の大作家

「『源氏物語』が好きで、人柄も好きだから(埼玉県Dr.関塾八潮松之木校はるさん)」「百人一首が好きだから(大阪府Dr.関塾彩都西駅前校 ムチ子さん)」などという理由が寄せられたように、時を超えて親しまれる作家・紫式部。その作品力、すばらしいですよね。式部の人柄については、『関塾タイムス』の3月号でも特集しました。「クロニクル・ロック!」にも登場しましたね。同じ平安時代の女流作家・清少納言にも何票か入りましたが、その差は歴然でした。今回は式部の勝ち!

水墨画の雪舟

「水墨画がうまいから(岐阜県Dr.関塾大垣東ユニテツク校ぷにどりさん)」という理由で、雪舟に一票が入りました。雪舟の絵の良さを知っているとは、芸術的センスばつぐんですね!
雪舟は室町時代に活躍した水墨画家で、禅僧です。中国に渡って水墨画の技術を学び、帰国後は全国各地に優れた作品を残しました。あまりの絵のうまさに、「雪舟が幼い頃、絵ばかり描いて経を読まないので、寺の僧が雪舟を仏堂の柱に縛りつけた。雪舟は泣いてしまったが、床に落ちた涙でネズミを描くと、それがあまりに見事だったので、僧は雪舟に絵を描くことを許した」という逸話まで伝わっています。
雪舟の作品は江戸時代の人々にも人気で、たくさんの贋作(ニセモノ)が出回りました。大名たちもこぞって雪舟の絵を手に入れようとしたようです。

近世 自分を貫くかっこよさ坂本龍馬は永遠のヒーロー!

幕末の英雄、根強い人気

近世の一番人気は、徳川家康か坂本龍馬か……。結果は坂本龍馬でした。「実行力と、時代の流れの先を行くところがすごい(東京都Dr.関塾若林校 K・Jさん)」「自分の志を貫いた人だから(東京都Dr.関塾戸越銀座校早川真人さん)」といった龍馬ファンの意見に、皆さんも納得ではないでしょうか。
坂本龍馬といえば、土佐藩(高知県)を脱藩した剣の達人で、亀山社中(後の海援隊)を結成した人物です。亀山社中は、薩摩藩(鹿児島県)や商人たちのバックアップを得て誕生しました。交易の仲介や物資の運搬などで利益を得ながら、自分たちは海軍・航海の技術を学んでいたそうです。しかし、その裏側では、当初仲の悪かった薩摩藩と長州藩(山口県)の手を結ばせようとしていました。龍馬の働きがあったからこそ、1866年の薩長同盟は成功したのです。残念ながら、龍馬は明治維新を見届けることなく、暗殺されてしまいました。しかし、彼が残した功績は、まさに「永遠のヒーロー」の名にふさわしいでしょう。

徳川家康のキャラクター

徳川家康を推してくれた関塾生も多かったです。「天下統一したから(神奈川県Dr.関塾白根校 C・Kさん)」、かっこいいのは当然ですね。また「やさしい人だから(神奈川県Dr.関塾鎌倉稲村ケ崎駅前校 秋葉渉さん)」という意見もありました。辛くて長い苦しみに耐える姿から、たしかに優しさも感じられます。天下統一を果たし、260年余りも続く江戸幕府をつくり上げた家康。実は大変な健康オタクだったことも知られていますよね。薬作りが趣味の一つで、腎機能の衰えに効くという漢方薬「八味地黄丸」も手作りしていたそうですよ。かなりの読書家だったので、いろいろな書物から薬の知識を得ていたのでしょうね。強くて賢く、部下から慕われていた人物だったのでしょう。

尊敬すべき俳聖

国語の授業で俳句に触れる機会があるためか、松尾芭蕉を推す声も少なくありませんでした。「『おくのほそ道』を知っているから(東京都Dr.関塾けやき通り校矢野奈那さん)」や「俳句をたくさん詠んでいるから(岐阜県Dr.関塾大垣東ユニテツク校 小倉采子さん)」など、俳聖として世界的に知られている芭蕉に、尊敬の念を抱いているようです。
松尾芭蕉は10代の頃から俳句を始めたといわれています。『おくのほそ道』の旅に出たのは、晩年の1689(元禄2)年のことでした。「夏草や兵どもが夢の跡」や「閑さや岩にしみ入る蝉の声」などといった皆さんも知っている俳句は、この時、岩手県や山形県を訪れて詠んだものです。『おくのほそ道』は1694(元禄7)年4月に完成しました。そして、芭蕉はその年の10月に生涯を閉じます。俳句に一生をかけた人物でした。

近・現代 新しい時代を築いた人物の勇気と行動力に多くの支持

「西郷どん」で人気急上昇

毎週日曜日を楽しみにしているという人も多いでしょう。明治維新に大きな功績を残した西郷隆盛の人気は、近代ではダントツでした。「テレビで観て好きになった(東京都Dr.関塾戸越銀座校 早川慧人さん)」といった意見も複数ありました。「男らしい(千葉県Dr.関塾成田飯田校あもさん)」というイメージも、テレビの影響かもしれませんね。西郷隆盛は、ドラマ以外にも様々な描かれ方をしています。これまでに発表された本や映画などの“西郷像”にも触れてみると面白いですよ。
西郷隆盛は、薩摩藩(鹿児島県)の下級武士の家に生まれました。二度の失脚で流罪になるも、仲間の後押しで藩政の中核を担う人物に抜擢されます。戦での巧みな指揮はもちろん、薩長同盟を成立させたり、江戸城を無血開城へと導いたりするなど、交渉家としても手腕を発揮。「江戸城無血開城は西郷のおかげ。彼がいなかったら、平和な未来はなかった(東京都Dr.関塾一番校 みっちぃさん)」というファンもいました。歴史をよく知っていますね!

きっかけは左手の手術

黄熱病や梅毒などの研究を行い、細菌学の分野で多大なる功績を残した野口英世。「医者として尊敬する(東京都Dr.関塾けやき通り校あ りかずさん)」「細菌の研究者で、かっこいい(千葉県Dr.関塾ちはら台校サックーさん)」といったファンからの声が集まりました。医者として、研究者として、大勢の命を救った生涯を尊敬する関塾生も多いことでしょう。
福島県に生まれた野口英世は、1歳の時に囲炉裏に落ちてしまいました。その時に負った大火傷のため、左手が動かなくなってしまいます。そして、猪苗代高等小学校時代に、教師や生徒が集めた費用で手術を受けると、不自由ながらも指を動かすことができるようになりました。このことがきっかけで、野口は医師を目指すようになったということです。

現代の偉人たち

歴史上の人物とは言い難いですが、現代にも大きな仕事を成し遂げた人がたくさんいますね。フィギュアスケーターの浅田真央さんを推してくれた人は、「かわいくて、やさしいから(埼玉県Dr.関塾入間安川通り校 羽生綾音さん)」と、その理由をアンケートに書いてくれました。バンクーバーオリンピックでの銀メダルをはじめ、多くの大会で表彰台にのぼり、何より大勢の記憶に残る演技で魅せてくれましたね。まちがいなくスポーツ史に輝く偉人です。
他にも、「北朝鮮から拉致被害者を帰国させることに成功したから、小泉純一郎元首相(神奈川県Dr.関塾鎌倉稲村ケ崎駅前校ヘクターバルボッサさん)」、「歯に衣着せず、何でもずばずば言えるから、浜田幸一さん(東京都Dr.関塾若林校 エア急さん)」といった意見も寄せられました。政治家に関心を持つと、世の中のことを理解するきっかけになりますね!